「朝の一杯がないと始まらない!」
「眠気覚ましにエナジードリンクをぐいっと」
そんな毎日を過ごしているあなた。
実は、カフェインには嬉しい効果もあれば、注意すべきリスクもあるんです。今回は、カフェインの基本作用から、適切な摂取量、含有食品、中毒症状、そして健康効果までを総まとめ!
この記事で分かること
1. カフェインの基本作用と注意点
● カフェインの“良い面”
- 覚醒作用:眠気や集中力低下を防ぐ
- 強心作用:心臓の働きを活性化
- 利尿作用:体内の水分排出を促進
- 脂肪燃焼促進:運動時のエネルギー代謝をサポート
- 脳細動脈の収縮:片頭痛の緩和に役立つことも
● カフェインの“悪い面”(摂りすぎ注意!)
- 不眠、めまい
- 骨のカルシウムが減り、骨密度が下がる可能性
- 依存・離脱症状(やめたときに頭痛・イライラなど)
2. 安全な摂取量とは?【体重別でチェック】
欧州食品安全機構(EFSA)が示す「健康な成人の安全な摂取量」は以下の通りです:
体重 | 1回あたりの安全量 | 1日あたりの安全量 |
---|---|---|
40kg | 最大120mg | 最大228mg |
60kg | 最大180mg | 最大342mg |
80kg | 最大240mg | 最大456mg |
※妊婦・授乳中の方は1日200mg以下が推奨されています。
致死量は一度に10~12g以上(通常のコーヒーだと約100杯分)とされていますが、現実的にはその前に強い中毒症状が現れます。
3. カフェインを多く含む食品・飲料は?
飲食物・製品 | カフェイン量(目安) | 備考 |
---|---|---|
レギュラーコーヒー | 約60mg / 100mL | 通常1杯150mLで約90mg |
玉露 | 約160mg / 100mL | 緑茶の中でも断トツに高い |
紅茶・煎茶 | 約20〜30mg / 100mL | コーヒーより控えめ |
エナジードリンク | 約22~142mg / 1本 | 商品により差が大きい |
缶コーヒー(ショート缶) | 約100~150mg / 1本 | 意外と高い |
高カカオチョコ | 約68~120mg / 100g | 甘くなくてもカフェイン多め |
栄養ドリンク | 約30~50mg / 1本 | 眠気覚ましタイプはもっと高い |
サプリメント(海外製) | 約200~600mg / 日 | 使用には注意が必要 |
「お茶なら安心」と思いきや、玉露はコーヒー以上のカフェインを含むので飲みすぎ注意!
4. カフェイン中毒とは?
カフェイン中毒は、過剰摂取により以下のような症状が現れます:
- 不安感、動悸
- 吐き気、腹痛
- 不眠、頭痛、手の震え
- 極端な場合はけいれんや意識障害
特にエナジードリンクやサプリメントを多用している方は要注意です。複数の製品から重複摂取しているケースが多いので、日常的にカフェインを摂っている方は、合計量を意識しましょう。
5. コーヒーに期待できる健康効果
適量のカフェインは、単なる“眠気覚まし”以上の力を発揮します。
● 科学的に認められている主な効果
- 1日数杯のコーヒーで死亡リスクの低下(全死亡リスク、心血管疾患など)
- 脂肪肝や肝機能の改善:1日3杯程度で効果あり
- 脳卒中・微小脳出血リスクの低下
- パーキンソン病や2型糖尿病の予防に関する研究も進行中
ポイントは「適量」であること。目安としては1日3〜4杯まで。
まとめ:カフェインと上手に付き合おう
- ☕ カフェインは適量なら集中力アップや脂肪燃焼に効果的
- ❗ 摂りすぎは不眠や骨密度の低下、中毒リスクに注意
- 📊 カフェイン量を意識して、食事や飲み物を選ぼう
- 🕒 就寝の6時間前以降の摂取は避けるのが理想
朝の一杯でスイッチを入れ、夜は控えてぐっすり眠る。
そんな生活習慣が、健康的な心と体をつくります。
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