〜見た目も中身も変える“筋肉の話”〜
「筋トレをしてもなかなか成果が出ない…」
「そもそも筋肉ってどうなってるの?」
そんな方に向けて、今回は筋肉の種類と構造、鍛え方の違い、筋肉痛と成長の関係について解説します。筋肉の仕組みを知れば、トレーニングの効果がグッと高まります!
この記事で分かること
1. 筋肉は3種類ある
筋肉はすべて同じではありません。体内には、大きく分けて以下の3つの筋肉があります。
● ① 平滑筋(へいかつきん)
- 内臓や血管などを動かす筋肉
- 不随意筋(自分の意思では動かせない)
- 少ないエネルギーで働き、疲れにくい
● ② 心筋(しんきん)
- 心臓を動かす筋肉
- 一生止まらずに働き続ける(なんと約20億回の拍動!)
- 自律的に動く不随意筋
● ③ 骨格筋(こっかくきん)
- 通常「筋肉」と呼ばれるのがこれ
- 随意筋(自分の意思で動かせる)
- 動かすと疲れるが、鍛えることで強くなる
腕立て伏せ20億回は不可能でも、心臓は一生休まず動き続けているってすごいことですね。
2. 骨格筋は「速筋」と「遅筋」のミックス!
オリンピック選手の筋肉が競技ごとに違って見えるのは、筋肉の中にある**「速筋」と「遅筋」**の割合が違うから。
● 速筋(白筋)
- 瞬発力が必要な運動に活躍
- 例:短距離走、ウエイトリフティング、体操など
- 筋肉中の糖をエネルギー源にしている
- エネルギーがすぐ尽きるので疲れやすいが、太くなりやすい
● 遅筋(赤筋)
- 持久力を支える筋肉
- 例:マラソン、登山、有酸素運動
- 脂肪をエネルギー源として使う
- 見た目には太くなりにくいが、脂肪燃焼に最適
ダイエットしたいなら、遅筋を鍛える「有酸素運動」が効果的!
3. 筋肉痛と超回復のメカニズム
● 筋肉痛の正体とは?
筋肉痛は、主に「エキセントリック収縮(伸びながら力を出す動き)」によって起こります。
種類 | 説明 | 例 |
---|---|---|
コンセントリック収縮 | 筋肉が縮むときの収縮 | ダンベルを持ち上げる |
エキセントリック収縮 | 筋肉が伸びながら力を出す | ダンベルをゆっくり下ろす |
アイソメトリック収縮 | 筋肉の長さを変えずに力を出す | プランクなど |
たとえば、階段を下りるときやスクワットでゆっくり戻すとき。
この動きで筋肉に**微小な損傷(筋繊維の破断)**が起こり、それが筋肉痛の原因になります。
● 超回復とは?
筋肉は傷つくと、修復の過程で以前より少しだけ強くなるように作り替えられます。
この仕組みを「超回復」と呼びます。
- 回復には24〜48時間の休息が必要
- 毎日同じ筋肉を鍛えると、成長しにくくなる
効率よく筋肉を育てるには、週2〜3回の筋トレ+しっかり休息がベスト。
毎日鍛えたい人は「部位別ローテーション(上半身/体幹/下半身)」がおすすめです。
まとめ:筋肉を知れば、体はもっと変えられる!
内容 | ポイント |
---|---|
筋肉の種類 | 骨格筋・心筋・平滑筋の3種類 |
骨格筋の構造 | 速筋=瞬発力/遅筋=持久力・脂肪燃焼 |
筋肉痛 | 筋繊維の微細損傷(特にエキセントリック動作) |
超回復 | 回復する過程で筋肉が強くなる、休息もトレーニングの一部 |
筋トレやダイエットで大切なのは、単に「がむしゃらに動くこと」ではなく、筋肉の性質を知って戦略的に鍛えること。
自分の目的に合ったトレーニングで、見た目も中身も変えていきましょう!
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